静岡大学の授業でお話をしました

静岡大学 教育学部の藤井基貴先生の「教育の原理」の授業で、代表と副代表がお話をさせていただきました。

目次

静大 教育学部の皆さんへ

静岡大学 教育学部は、なんと代表 笹瀬正樹の母校。

そして藤井基貴先生には、パプアニューギニアのプロジェクトのことで相談に乗ってもらっており、お世話になっておりました。

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藤井先生にお声掛けいただき、2023年7月12日(水)に授業にお邪魔して来ました。

受講生は、「国語」「社会」「美術」「音楽」「養護教諭」もしくは「小学校の先生」の先生を目指すコースの学生の1年生が中心でした。

中には、ベトナムからの留学生や社会人の受講生も!!!

そこで、「この静岡大学で学んだことがどう活かされているか」、卒業後に自分が歩んできた道についてお話ししました。

  • 学生時代に海外スタディツアーへの参加がきっかけで人生が大きく変わったこと
  • パプアニューギニアやタンザニアで取り組んでいる活動や仕事の紹介
  • 教育の授業で学んだことが、教育NGOでの仕事で活かされていること

静大の学生にも、ぜひ変化のきっかけを提供したい!

ちょうど参加者を募集していたWakwakスタディツアー@タンザニアについてもご紹介させていただきました。

なんとこの話を聞いて参加してくれる方も!!!

嬉しいですね〜!!!

学生さんたちからの感想

後日たっくさんの感想や質問をいただいたので、そのうちいくつか一部抜粋してコメントさせていただきます!
(静大の皆さん、本当に一部だけですみません〜😭)

学生さんのコメント

代表(笹瀬正樹)のコメント

👆こんな感じでコメント返ししてきます👆

日本では多数派が一般的とされてしまう社会なので、パプアニューギニアの子どもたちが自分に誇りを持って歌っている姿をみて、日本にもそういった多様性の点でもっと認め合える環境を作らなければならないと感じました。

自分に誇りを持つって、とても大事だなと思います。もしかしたら、みんなが自分に自信を持つことができれば、違いや多様性を認め合えるのかも…なんて思いつきました。

笹瀬正樹さん夫婦のお話を聞き、大学生活での体験は一生を左右する体験になりうるのだと思った。留学、バイト、サークルなど自分から掴みにいこうとしなければ体験できないことが数多くある。積極的に自分の体験したことがないことに挑戦すること、様々なコミュニティに所属することで新しい自分を発見できるのではないかと考えた。

留学もバイトもサークルも、自分からアクションを起こさないと掴めないですもんね。自分の世界から飛び出してみたり、知らないコミュニティに飛び込んでみると、とっても楽しくてヤミツキになりますよ✨😂

新しい言語を学ぶことは楽しいし、国際交流のきっかけに繋がると考える。留学は私にとってまだハードルが高いと感じてしまうためまずは様々な言語を学び、静岡大学にある国際交流ラウンジなどを利用してみたいと考えた。小さな一歩が人生の価値観を変えるかもしれないということを念頭におき、大学生活を多くの経験や体験によって充実させていきたい。

その気持ち、とってもいいですね!
国際交流ラウンジ、ぜひ行ってみてください。小さな一歩かもしれないけど、行ってみて「違うな」って思ったら出ていけばいいし、プラスになればラッキーくらいな気持ちで踏み出してみるといいと思います。(どうせタダだし、こういうチャンスを自由に使えるのが大学生の強みだと思います。笑)

笹瀬さんのお話の中で印象に残ったのが、「その国に希望があるからいくのです」という言葉です。講演のなかでもずっと現地の子どもたちの魅力や多文化であることのおもしろさを楽しそうにお話しされており、本当にその地に行かなければ分からないことや想像できないことがそこにはあるのだなと感じました。私は全く生活環境の異なる国で何かをしようと思える度胸はありませんでしたが、今回のお話を聞いて私と同じように静大の教育学部で学んだ人がこんなことをしているのだと思い、もう少し自分の将来の視野を広げてみようと思いました。

国際協力の活動をするとき、「かわいそうだから助けたい」というのが悪いとは思わないんですが、ボクの場合は「可能性の塊!」「大好きなこの地域の教育に貢献したい!」という気持ちがモチベーションになってるんですよね。周りと違うことをする際に、正直度胸がいるのは最初だけでした。最初の一歩を踏み出したら、本当に楽しいことならあとは惰性で行っちゃいますよ😁

ガンジーの言葉に「世界を変えたいなら、まずは自分が変わりなさい。」という言葉がある。考えるだけなら誰でもできる。笹瀬さんたちのように、そこから勇気を出して一歩行動することができる人間になりたいと思った。私たちは一人の力で世界を変えることはできないが、それぞれが今、自分に出来ることをしていくことが世界を変えることに繋がっていくのではないだろうか。

「世界を変えたいなら、まずは自分が変わりなさい。」素晴らしい言葉を教えてくれてありがとうございます!
実はボクも一歩行動するのが苦手な人間なんです…でも、「ほんのちょっぴりのその勇気で人生がこんなにも変わるんだ!」なんて経験をしてから、少しずつ変わっていったような気がします。世界は変えられなくても、自分自身と自分の周りの人たちが幸せになるような行動を起こしていきたいな、なんて思ってます。

教育学部では現職の先生や、学校現場を経験した元先生のお話を聞くことが出来る機会はありますが、教育学部を卒業しても先生にならなかった方のお話を聞くことが出来る機会は滅多にないので、貴重なお話を聞くことが出来て良かったです。

それ、本当によくわかります!もっともっと色んな方のお話を聞く機会があったらいいですよね!
大学生の時、「教育学部の教員養成過程を卒業して、教員免許まで取ったのになぜ就活しているの!?」なんて、学校の先生にならない選択肢をとった友人を、心の中でちょっとばかにしてしまってたのを覚えています(あの時は視野が狭かったなぁ…😅)

先生になっていないけれど静大教育学部で学んだことは無駄になっていないし、経験が役に立っているとおっしゃっていたことが印象的でした。教育学部に入ったからには教育関係の職業の方が学んだことを生かせるのではないかと感じていましたが、違う道にも行くことが出来るということに気付かされました。いつ何処で何が役立つかは分からないので、挑戦や体験は大事なのだと改めて感じました。

ボクが働いているのは教育NGOですが、先生にならなくても教員養成過程と教職大学院で学んだ知識や、教育実習での経験はバッチリ生かされているんです。逆に、「日本で先生になるから必要ない!」と英語の勉強をずっとサボってきたことについては、とっても反省しています😅

今日笹瀬さんのお話を聞いて、言語や文化の差を乗り越えるだけでなく、大学で学んだことを活かしながらその国の教育の発展に貢献されている姿がとても印象に残りました。環境の変化を怖がるだけではなく、やりたいことをはっきりさせ、行動していくことが大切なのだと感じました。Wakwakスタディーツアーの動画では文化の違いは楽しむこともできるのだなと感じ、このことは私の中で大きな発見でした。またお話を聞いたことで「やはり私は留学に挑戦したい」という自分の中の気持ちが明確にすることができました。そして、日本の教員にならなくても、学んだことを活かして働けるということも、私の視野を広くしてくれました。今は養護教諭になりたいと思っていますが、もしこれから夢が変わってもこれまで学んだことは決して無駄ではなくて、活かしていけることを忘れず、これからの将来を考えていこうと思います。貴重なお話をありがとうございました。

気づきや変化について、たくさん書いてくれてありがとうございました。なんだか、ボクたちの話がとてもお役に立ったようでよかったです。積み重ねた経験や知識は、活かし方次第で絶対に無駄にはならないと思うので、自分のために思いっきり時間を使える学生のうちに、いっぱい行動しちゃってください!

社会に出たらこれ以上に高い壁にぶち当たることは目に見えています。大学生のうちに、ぶつかることができる壁にはぶつかって自らを高め、人生のターニングポイントとなるような場面で大きな壁をしっかりと乗り越えられるような人間になろうと思いました。

好きなことをしている時って「壁」をあんまり感じなかったりしませんか?熱中して打ち込んでいる間に、気づいたら「○○ができるようになった!」「目標達成できた!」という感じになることって、経験ある人も多いと思うんです。
「壁」と言ってしまうと「乗り越えなければならないもの」とネガティブに捉えてしまいがちかも…ボクの場合は、社会に出てからの方が好きなことができているし、色んなことに挑戦できていて、意外と壁を壁として感じていないかもしれません。

今日のお話を聞いて笹瀬さんのような行動力を身につけたいと思いました。そして、私は将来世界の子供たちと音楽を通じて関わり演奏活動を行いたいという夢があるので、その夢を叶えるためにも音楽の良さをもっと発見していきたいと思いました。

わわわ〜、素敵な夢ですね!
ボクはいつかパプアニューギニアで子どものための施設を開くのが夢なので、ぜひ演奏活動をしにきてください♪

いただいた質問と回答

質問① 笹瀬さんがこれまでにこのような活動をしていく中で挫折しかけたことはありますか?もしあったらその理由をお聞きしたいです。

 これまで、恋も勉強も就活も仕事も…うまくいかないことばかりでした。今でも正直、いつも挫折しっぱなしです😂
 でも、挫折を乗り越えた後には成長が待っていることや、乗り越えなくても道を変えたからうまく行ったことが積み重なって、挫折をネガティブなものと思わなくなってきました。自分の中では、「挫折=成功するためのつまづき」という感じでしょうかね。でも、挫折した時は今でも、人並み以上にむちゃくちゃ落ち込みます…。

以下、2つまとめてご回答します。

質問② 私は将来養護教諭をめざしていて、海外には養護教諭というものは無いと聞いたことがあります。スクールナースとは少し違います。教育に乏しい、課題がある国にはそういった子供たちの健康面、メンタルケアをどのようにしているのかがとても気になりました。

質問③ 私は養護教育専攻で養護教諭を目指しています。海外での教育実習のようなプログラムとして養護教諭の役割のようなものはあるのでしょうか?そもそも海外の学校、特にあまり経済的に豊かでは無い国にも養護教諭は存在するのでしょうか?気になりました。

 養護教育については専門家ではないし、「スクールナース」という言葉にも馴染みがないくらいので、私の経験した範囲でお話しさせてください。パプアニューギニアやタンザニアにおいて、少なくとも私の活動や仕事をしていた学校には養護教諭もいませんでした。ただ、健康面やメンタル面で困ったことがあった際には、先生や家族も含めた身近な大人や、年齢の近い地域のお兄さん、お姉さん的な存在の方々が助けていたように感じます。
 日本の学校は、進路指導も、心のケアも、性教育も、最近では金融教育も始まったと聞きますが、全てを学校で行おうとしているように見えます。でも、私のいたパプアニューギニアの学校では、学校教育の環境は良くないかもしれませんが、地域や家庭が協力して子どもを育てている印象でした。

質問④ 日本ではICT教育としてGIGAスクール構想などが主流になってきていますが、その点で途上国の現状はどうなのか気になります。普及していない場合、他国と比べて教育格差が生まれてしまわないのか、また格差を感じる点はあるのかもお聞きしたいです。

 日本の学校では1人1台のパソコンやタブレットが割り当てられているようになってきていますが、パプアニューギニアやタンザニアを含めた多くの開発途上国と呼ばれる国々の公立学校ではまだまだ導入は難しいと聞きます。やはりICT機器の導入にはお金がかかりますしね。
 さて、格差の話ですが、もちろん感じることは多々あります。公立の学校出身の方は就職するまでパソコンに触ったことがないという方も多く、学校でパソコンやタブレットがあるのは一部の学校だけで、ICT機器に触れる機会は少ないのが現実です。そんな中でも、家庭のスマホの普及率はとても高く、Paypayのようにお金を送れる仕組みは日本より前から導入されていたりしたんですよ。

さいごに

母校でお話をする機会をもらえるなんて、とっても嬉しい経験でした。

こういう繋がりを大事にしていきたいな…なんて思います。

※6月に藤井先生の研究室でミニセミナーを実施させていただいた時の記事はこちら。

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一般社団法人 Wakwak for Everyone
いっぱんしゃだんほうじん わくわくフォーエブリワン
知らない世界に出会うこと、興味や関心があることを学ぶことはとても刺激的で、わくわくします。私たちは、タンザニア等への現地訪問スタディツアーや海外と繋がるオンラインイベントなど、学びの機会を提供する団体です。日本の子どもはもちろん、開発途上国の貧困地域の子どもにも「わくわく」を感じてもらうことを目指します。
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